不妊症・子宝相談
 男性不妊 


男性不妊に漢方薬が効果的なわけ
長い歴史と新たな知見


男性不妊について
今、わかっていること


不妊の約25%は、男性側のみに原因があるといわれています。また、男女共に原因がある場合が約25%あり、合わせると男性側の原因は約50%にもなります。(因みに女性のみに原因がある場合は約40%です)

男性不妊は、その8割が、精子を作る機能が低かったり、射精で出てくる精液の量や精子の数が少なかったり、精子の運動率が悪い状態などの造精機能障害によるものであり、その他、性欲の低下や勃起障害などがあります。

原因としては、気候変動や仕事環境による自律神経の疲労、運動不足、不規則な食事にストレスなどが考えられます。一見元気そうに見えても実は生殖機能が低下していることも少なくありません。

男性不妊と東洋医学は相性が良い


東洋医学では、男性不妊は古くから研究が重ねられてきた分野であり、かなり細分化され洗練された治療法が存在します。また、それらの治療により古今を問わず、多くの実績が上げられてきました。

東洋医学では、男性不妊の原因を大きく①老化(元々の力不足も含む)によるもの②ストレスによるもの③疲労によるものと考え、それらをもう少し分類することで、より詳細な7つの原因に分けて考えます。そして、そのそれぞれに、治療法が存在します。

現在、西洋医学的においても、精子のアンチエイジングが注目されるようになってきました。その中で、食生活や栄養素、生活習慣の改善とともに、漢方薬を飲むことが精子のアンチエイジングに役立つと言われてきています。

具体的には、精子にダメージを与える酸化ストレスを減少させるために、生活習慣の改善や抗酸化剤の使用が推奨されるわけですが、そうした中、漢方薬のもつ抗酸化力が注目され、そして、漢方薬の効果が西洋医学的にも報告されています。


お腹と眠りの重要性


お腹からわかることお腹で治せること

東洋医学には「腹診」という診断法があります。お腹を触ることで、現在の状態を類推する、日本漢方独自の技術です。

ストレスからくる男性不妊の場合では、鳩尾(胃の噴門の皮膚表面付近)から季肋部(横隔膜の皮膚表面付近)にかけて張りが出たり硬くなったり、押すと何とも言えない嫌な痛み苦しさが出ます。また、消化力が弱まるタイプの男性不妊であれば、鳩尾とお臍の中間部あたりがしこったり、張りが出たり、弱くなったり、お臍の左右筋状に固く筋張ったりします。また、精子の老化からくる不妊ではお臍と恥骨の間ぐらいに力無く凹みができたりします。

鍼灸では、そうした反応が、そのまま治療点となるのですが、漢方では消化不振やムカつきを解消することで胃を元気にしたり、腸の動きを活発にすることで便秘や下痢を解消、ガスをとったり、横隔膜の緊張を緩めたり、下腹部に力をつけるような薬を服用することが治療となります。男性不妊の原因はどれをとっても、お腹を調整することが必須となってくるのです。

陰を養う睡眠の重要性


現代医学では、体に蓄積された疲労物質の排出が主に睡眠時に行われることが発見され、自律神経の疲労の解消に睡眠が重要視されています。その意味で、疲労からくる男性不妊に睡眠が重要視されています。

そして、漢方的には、精子のアンチエイジングを図るための成分=陰分(体の潤いや生命力の元)も、寝ているときにしか補充されないと考えます。その意味でも、睡眠は重要です。

井上漢方薬局では、男性不妊の原因の対処と併せて、睡眠の質向上についてもご提案させていただくようにしております。

漢方の抗酸化力


松葉や桂皮(シナモン)、生姜、枸杞の実、丁子、ウコン(ターメリック)など、漢方で使われる生薬には、ブルーベリーやニンニクなどを圧倒的に上回る抗酸化作用があります。

漢方の抗酸化力は、全ての疲労の原因である自律神経の酸化を防止し、疲労を根本から改善するだけでなく、精子の酸化を防ぎ、精子のアンチエイジングを助けることが期待されています。

もちろん、抗酸化だけでなく、漢方には長い時間をかけてブラッシュアップされた治療法が、それぞれの原因、症状に対して存在します。


漢方薬、東洋医学にできること


精子の老化に対して

漢方では、生殖能力や老化は「腎(じん)」が司ると考えます。腎とは生まれながらに持っている生命力のようなものであり、体を潤す力を有します。

精子の老化は、加齢を筆頭に、何らかの理由で腎が弱くなることで引き起こされると考えます。他にも、腎が弱まることで、足腰の疲れや痛み、しびれや冷え、疲労倦怠感、尿のトラブル、喉の渇きといった多彩な症状がおこることがあります。

漢方ではこれら腎の症状を「腎陰虚」と「腎陽虚」に分けて考え、それぞれに対応する漢方薬があります。それらの漢方薬を服用することで、精子濃度や精子の運動率の改善が数多く報告されており、さらに、腎に作用することから、老化に伴う勃起不全(ED、インポテンツ)への効果も期待されています。

なお、勃起不全(ED、インポテンツ)については、同じ東洋医学で、鍼灸治療も効果的です

ストレスに対して

漢方でストレスが催す状態について、「肝鬱(かんうつ)」「気滞(きたい)」などなどと言います。

簡単に言えば、ストレスで、体の緊張が抜けず、気/血/水(おおよそ、エネルギー/血液・血流/水分バランス)が滞っている状態です。

様々な原因が考えられますが、精神的なストレス、気候の変化や労働環境がもたらす肉体的なストレスなどが長く続くと、漢方ではストレスを司る「肝(かん)」に障害が出ると考えます。肝は直接的に造精機能と繋がっているため、男性不妊となると考えられるのです。

肝に障害が出ると、併せて、イライラしたり、睾丸が痛くなったり、目が赤くなったりすることがあります。

また、不安や不眠といった症状も漢方的には男性不妊の原因と考えます。それらの原因に合わせた漢方薬で治療していくことで、精子濃度や精子の運動率の改善が数多く報告されています。

疲れに対して

漢方では「脾気虚」「気血両虚」に分けて考えます。疲れやすく、または、疲れてしまっていて、胃腸の消化機能が弱い、免疫力をはじめとする抵抗力が弱い、元気がないタイプの方の男性不妊です。

男性不妊以外にも、夏バテをはじめとする気象病になりやすかったり、手足が冷えたり、風邪を引きやすかったり、便秘や下痢の症状があったり、息がすぐ切れたりといった症状があることがあります。

こうした場合も、漢方薬の服用で、精子濃度の改善や精子運動率の上昇が期待できます。
漢方薬の持つ抗酸化力が自律神経の疲れに奏功します。


まずは、検査することから


気候変動や仕事環境による自律神経の疲労、運動不足、不規則な食事にストレスなど原因は様々ですが、一見元気そうに見えても実は精子の状態が悪化している可能性があります。

まずは、精液検査等で、現時点での精子の状態をチェックしてみることをおすすめします。

精液検査は、泌尿器科や不妊外来などで受けることができます。男性の不妊症検査は、精液検査とホルモン検査が基本的な検査となっています。
病院での精液検査に抵抗がある方は、自宅でセルフチェックできるキットもあります。

 

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